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フリーランス・個人事業主フリーランス・個人事業主とは 2019.11.19

フリーランスとは?定義や具体的に何をして稼いでいるのかをご紹介!

近年、フリーランスという言葉をよく見かけるようになりましたね。

この記事をご覧になっている方の中にも一度は目にしたことがある方や、実際にフリーランスとして活躍されている方も少なくはないかと思います。

そこで今回はフリーランスの意味や、どのような働き方があるのか、フリーランスで働くことのメリット・デメリット、フリーランスになるまでにやっておくべきことなどをご紹介します!

フリーランスとは?

まずはフリーランスの定義や種類、語源、日本や世界でどのくらい広まっているのかについてご紹介します。

フリーランスの定義

フリーランスとは、個人のスキルを生かせる仕事を請け負い、その仕事ごとに契約をして働いている人のことを指します。

2017年に発足したフリーランス協会では「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」と定義しています。

このように法的な定義はないため、経験やスキルを生かして、個人で仕事をこなしているのであれば誰でもフリーランスとして名乗ることができます。

働き方改革が推進されている昨今、時間的制約も少ないという特徴から特に注目を集めています。

フリーランスの語源

語源まで遡るともう少し分かりやすいかもしれません。

フリーランスを直訳するとFree「自由」のLance「槍」となります。これは中世ヨーロッパの主君のいない自由契約の騎士のことを指していたようです。

こうした特定の組織に属さず戦うフリーランサーの名残で、現在では特定の組織、企業に属さず自らのスキルを生かして働く人のことをフリーランスと呼ぶようになったのです。

この言葉が最初に使われたのは、サー・ウォルター・スコットの1819年の著書「Ivanhoe」であるというのが通説のようですが、言葉自体は1809年にトーマス・ブラウンによって書かれた「The Life and Times of Hugh Miller」という著書にも使用されていたようです。

「Free」という言葉が「愛する」という意味のゲルマン起源の語幹から、「Lance」という言葉は古いフランス語で投げるという意味のLaunchに由来していることを踏まえると、まるで「好きなことに身を投じること」を暗示しているようにも思えますね。

フリーランスの種類

ランサーズ株式会社はフリーランスの働き方には4つの種類があるとしています。

以下、タイプ別でご紹介します。

副業系すきまワーカー

ランサーズ株式会社が行ったフリーランスの実態調査2018年度では、このタイプのフリーランスが全体の41%を占めており最多人数となっています。

このタイプは正社員として企業に属しながらも、副業で隙間時間にフリーランスの活動しています。

そのため、生活費の足し程度の稼ぎの人が多く、フリーランスとしての平均年収では4つのタイプで一番低い結果となっています。

複業系パラレルワーカー

フリーランスの人数で前年の結果を唯一上回ったのがこの複業系フリーランスです。2017年に276万人だったのに対し、2018年では290万人にまで増加しています。

このタイプは、本業以外の空いた時間を利用して行う副業系すきまワーカーとは異なり、仕事に優劣をつけずに複数の仕事を全て本業として働いている人のことを言います。

そのためフリーランスとしての平均年収も154万円と副業系すきまワーカーよりも2倍以上も多い結果になっています。

自由業系フリーワーカー

このタイプは特定の企業には属さずに、プロフェッショナルなスキルを生かしながらフリーランスとして活動する人たちのことを言います。

フリーランスとしての平均年収では複業系パラレルワーカーと大差ありませんが、全体の約3割を60歳以上が占めており、年齢層が高いことが特徴です。

自営業系独立オーナー

このタイプは個人事業主や法人経営者のようなフリーランスのことを指します。

調査結果では、自営業系独立オーナーのフリー歴は平均で15.4年。フリー年収が平均356万円で、フリーランスとしての個人年収に占める比率も平均81%と、ほかの3つのタイプよりも高いことが特徴です。

日本と世界のフリーランスの現状と今後

働き方改革が推進されている昨今の日本では、この「フリーランス」という言葉が注目を集めています。

この記事をご覧になっている方の中にもフリーランスで兼業や独立を考えている人がいるのではないでしょうか。

フリーランスの人の中には完全に独立している人もいれば、兼業や副業として片手間にフリーランスで業務を請け負っている人もいます。
近年では、企業の兼業や副業の解禁が進んでいることもあり、兼業や副業としてフリーランスを行う人が増加傾向にあります。

また、リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)の調査結果では、2017年から2018年の1年間で日本のフリーランスの人数は約27万人増加していることが分かっています。

しかも、その3分の2以上の約19万人が完全に独立しているフリーランスであり、このことからも政府が推進している働き方改革を発端として、フリーランスの人口が徐々に増加していることが分かります。

本業フリーランスと副業フリーランスの人口規模 推移

それに比べてアメリカでは、upworkが発表した「Freelancing in America」によると2018年時点で、フリーランス人口は約5700万人で、全労働人口の約35%を占めています。日本と比べてもその比率が大きいことが分かります。

アメリカ フリーランス 人口 推移

出所:「Freelancing in America

また2016年のeurostatの調査によりますと、ヨーロッパで特にフリーランス(調査だとself-employedと記載)の多い国はギリシャで、労働者の約3割がフリーランスとして働いているという結果でした。次いで2位はイタリア、3位はポーランドです。

逆にドイツやスウェーデン、デンマークは1割未満という結果になっていました。

こう見てみると海外の国々でばらつきはあるものの、日本よりフリーランスとしての働き方が主流になっている国が多いことが分かります。

日本でも働き方改革が今後さらに推進されていくことを考慮すると、日本のフリーランスの人口も増加していくと言えるでしょう。

フリーランスに似ている職種を表す言葉

フリーランスは、個人事業主やフリーターとはどこが違うのでしょうか。

今回は、フリーランスと似ている言葉を10個ご紹介します。

個人事業主

個人事業主とは、法人を設立せずに個人で事業を行っている人のことを指します。

家族や従業員を雇用して事業を行う場合でも、法人化していないのであれば個人事業主といいます。

また、税務署に開業届を提出した時点で個人事業主であると言えます。

個人事業主は税務上の所得区分のことを言い、フリーランスは契約や働き方のことを意味しているため、両者は被る部分もあります。

基本的に、フリーランスで法人を設立していなければ、個人事業主ということになります。

自営業

自営業とは「自ら事業を営むこと」を指します。一般に個人事業主とは同義です。

屋号を持ってお店を営む人はもちろん、フリーランス、漁業や農業のような第一次産業を営む人も自営業に含まれます。

ただ個人で法人を設立した場合、税務処理上、自営業には含まれますが個人事業主には含まれません。

法人ではなく、あくまで個人として事業を行う個人事業主に対して、自営業は「自ら事業を営んでいれば」、個人か法人かは関係ないため注意が必要です。

フリーター

厚生労働省によるとフリーターの定義は、15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者のうち、 以下の者の合計と定義しています。

  • 雇用者のうち「パート・アルバイト」の者 
  • 完全失業者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者 
  • 非労働力人口で、家事も通学もしていない「その他」の者のうち、 就業内定しておらず、希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」の者

年齢制限がある点と、パート・アルバイトに限定している点でフリーランスとは異なります。

インディペンデントコントラクター

インディペンデントコントラクターは、「独立をして複数の企業と業務単位で契約を結び、専門知識・スキルを生かしながら企業などの業務を請け負う人」のことを指します。個人事業主に含まれます。

ソロプレナー・サイドギガー

ソロプレナーとは「ソロ=一人」と「アントレプレナー=起業家」をかけ合わせた言葉で「週35時間(フルタイム)でインディペンデントコントラクターとして働いている人」のことを言います。

一方、サイドギガーは「週15時間以下(ハーフタイム未満)でインディペンデントコントラクターとして働いている人」のことを言い、副業系すきまワーカーを指すケースが多いです。

ナレッジワーカー

ナレッジワーカーを和訳すると「knowledge=知識」「worker=労働者」となります。よって、「知識を企業に提供して働く人」のことを指します。

彼らは高度な知識を生かして、今まで誰も気づかなかったような問題点を発見したり、新たな価値を創造することを企業から期待されています。

AIやRPAのようなロボットに仕事を奪われるのではないかと危惧されている昨今、注目されている職種です。

非正規社員

非正規社員はバイトやパートだけでなく、派遣社員や契約社員のことも含みます。

フリーランスは企業に属さないことを前提としているため、非正規社員とは異なることが分かります。

アグリゲーター

アグリゲーターとは「アグリゲート(aggregate=集めること)する能力をもつ人」という意味で、社内外を問わず多様な能力を持った人・技術を集め、従来の製品やサービスでは解決できなかった課題を解決することができる人のことを指します。

異なる分野の専門性やビジネスの目利き能力、人脈などを兼ね備えていることを前提とした上で、プロジェクトを俯瞰し遂行させていく能力を持っている必要があります。

スーパーテンプ

スーパーテンプとは派遣されるハイクラスの人材です。簡単に言えば、企業がピンチのときにプロジェクトごとに雇われる助っ人です。

日本では、正社員が派遣社員の上であるという認識が根付いていますが、スーパーテンプは正社員だけでは難航しそうなプロジェクトに加わることでその企業をサポートします。

アメリカではハイクラス人材の新しい働き方として注目されています。

パラレルワーカー

パラレルワーカーは「パラレルキャリアを築きながら働く人」のことを言います。

パラレルキャリアとは、並行して別のキャリアを築いていくことを言います。

フリーランスに似ている働き方を表す言葉

次に、時間や場所にとらわれずに自由に働くことができるフリーランスと似ている働き方を3つご紹介します。

SOHO

SOHOとは「Small Office Home Office」の略で、小さなオフィスや自宅をオフィスとして働くような働き方のことを指します。

在宅で働くことが多いフリーランスとは被る点が多いです。

税制上もフリーランスとの違いはないため、働き方としてフリーランスと答えてもSOHOと答えても税制上の違いはありません。

ノマド

ノマドは英語の「nomad」のことで、遊牧民を意味します。ノマドワーカーを略して「ノマド」と言います。ノマドは働く場所にとらわれず、オフィスを設けずにインターネット環境がある場所で働く働き方を指します。

一見、フリーランスと同じ意味にも見えますが、フリーランスの人の中にはインターネットを用いず働くカメラマンやイラストレーターもいるため、必ずしも同じ働き方ではないことが分かります。

自由業

自由業とは、企業から独立して時間と場所にとらわれず、自らの専門性を生かしながら働く働き方です。

自由業はたびたびフリーランスとも呼ばれ、明確な定義の違いはないようです。

フリーランスの代表的な職種例

では、実際にフリーランスとして働く場合、どのような職種が存在するのでしょうか。

代表的な職種例を挙げてご紹介します。

WEB系

まずはWEB系です。PCを持っていれば手軽にできるものもあるのが特徴です。

WEBライター

WEBライターは言葉の通りWEB上に自分の文章を投稿し収益をあげるというものです。

特殊なスキルや技術がなくてもちゃんとした文章を書ければ問題ありません。

最初の実績がないときは、クラウドソーシングを利用して自分で案件に応募してみてもよいでしょう。

実績を積んだあとは、自分の文章を企業やメディアに売り込みに行き案件をもらうケースも多いようです。

WEBデザイナー

一見、ハードルは高そうですが少しスキルを身につけるだけでできる案件もあります。

WEBサイトのデザインに少しでも興味があれば、スキルを学び応募してみてはいかがでしょうか。

WEBマーケター

WEBマーケターはSEO対策やリスティング広告運用、SNS広告運用など、スキルによって切り分けることができます。

WEBサイトやWEBサービスを用いて行われるマーケティング手法は、今後も拡大していくと考えられています。

将来起業を見据えている人や興味がある人におすすめです。

アフィリエイトサイト

アフィリエイターとは、ある特定の「モノ」や「サービス」を売るためのWEBサイトを運営し、その宣伝効果によって広告費名目で収益をあげる職種です。

ブロガーと大差ありませんが、ブロガーは自分の好きなことを記事にして投稿するのに対し、アフィリエイターはそのモノやサービスありきで記事を書く点が異なります。

実際に収益を数万円程度あげるのであれば、毎日投稿で記事を2年間程度継続して投稿し続ける必要があったりと、根気は必要ですが、PVが増えたりすることにやりがいを感じる人は向いているでしょう。

スキル系

次に個人のスキルなどを活かせるスキル系職種です。まだこのようなスキルがない人はこの機会に学んでみても良いでしょう。

エンジニア

エンジニアは、略称でSEと呼ばれる職種で一般企業でもよく見かけますね。

最初はスムーズな作業に手こずるケースもありますが、慣れてくれば平均時給5,000円も夢ではありません。

初心者の方は学ぶためのプログラミングスクールに通うのもおすすめです。

動画クリエイター

今、狙い目なのがこの動画クリエイターです。

昨今、YouTubeに動画広告が導入されたことをきっかけに動画での広告に重きを置く企業が増えています。

みなさんの中にも今まで以上に動画による宣伝を目にする機会が増えたと感じている方もいるのではないでしょうか。

また、企業も動画コンテンツを重要視しようとする動きが活性化しています。

このような動画の急激な需要増加のため、動画クリエイターの需要も上がっており、初心者でも案件が獲得しやすい今が狙い目と言えます。

カメラマン

カメラマンと聞くと少しハードルが高いように思えますが、今はスマートフォンのカメラで撮った写真も販売することができます。

特に、カメラがもともと好きな人にとっては、趣味が仕事になり得るのでおすすめです。

もちろん売れなかった場合は時給0円ですが、同じ写真が売れ続ければ働かなくても収益が見込めます。

おすすめのサイトには、PIXTASnapmartなどがあります。実際にサイトを覗いてみてイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

イラストレーター

イラストレーターは、書籍や雑誌の途中のページや、近年ではWEBページにも頻繁に目にするようになった挿絵を描く仕事が一般です。

また、企業の案件だけではなく自ら書いた絵を作品として本にまとめて売ったり、個展を開催するフリーランスイラストレーターの方もいます。

翻訳者

仕事内容は、WEBメディアやニュースサイトの翻訳をする業務になります。

特に高収入が見込めるのは、医療関係などの専門用語が飛び交うような記事や、現地のジョークを理解できないと翻訳できないような記事です。

海外の最新情報に触れたり、出版社の人と直接やりとりをできる可能性もあります。

他言語が流暢なのであれば生かしてみてはいかがでしょうか。

コンサルタント

専門性の高い知識と経験が必要になりますが、高収入が狙えます。

プロジェクトや案件ごとにコンサルティング業務を行う「スポットコンサル」は空いた時間に働けるため、より柔軟に働くことができます。

高収入を得ながらコンサルティング業務に興味がある人はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。

士業

士業のフリーランスには、弁護士や税理士、会計士などがあります。

これらの職種は平均年収が高く、案件としても高単価のものが多いですが、それに至るまでの資格を得る難易度が高いのが特徴です。

資格を得るためには専門学校や専門職大学院に行くのが一般です。

フリーランスで働くことのメリットとデメリット

「企業で働くのとフリーランスになるの結局どっちがいいんだろう?」というあなたのために、フリーランスで働くことのメリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。

フリーランスで働くことのメリット

まずは、フリーランスで働くことのメリットからご紹介します。

自分で仕事を選べるため、やりたいことを追求できる

フリーランスでは、企業に属しているときのように上から仕事が降ってくるわけではありません。

特に最初は、自分で仕事を見つけてこない限り永遠に仕事はありません。

逆に言えば、仕事を自分で自由に選べるわけです。

「プログラミングを学びたい!」「Webデザイナーとして経験を積みたい!」などの目的があれば、その目的に沿う仕事を選び、とことん追求することができます。

自分のスキル次第で速い速度での収入アップを狙える

日系企業に多い年功序列の企業に属して働いている場合、速い速度での収入アップは難しいケースがほとんどです。

しかし、フリーランスなら周りから自分の能力やスキルが認められればそれに見合う報酬を得ることができます。

自分の存在価値が評価され、会社のためではなく自分のために働いているという実感は、モチベーションの継続にもなって良いサイクルに繋がりそうですね。

人間関係のストレスから開放されやすい

フリーランスは、仕事が単発であることが多いです。

もちろん、相手が求めるような成果を残せれば、次の案件を紹介してもらえることもありますが、基本的にこちらが拒否すればそれ以降仕事を頼まれることはありません。

企業に属しているとなかなか断ち切れない人間関係もフリーランスであれば、良い意味でも悪い意味でも、その場限りの関係で済むためストレスから開放されやすいと言えるでしょう。

自由に時間を使える

選ぶ職種にもよりますが、フリーランスは企業に属さないため、基本的に出勤をする必要がありません。期限内に納品をすることができれば、いつ仕事をしても大丈夫です。

例えば夜型だという人は、朝はゆっくり起きて夜に集中して業務を行うこともできます。

このような時間に縛られずに自分の時間を自由に使える点は大きなメリットと言えるでしょう。

場所を問わず在宅での勤務も可能になる

自分で仕事を選ぶことができるので、在宅での勤務も可能になります。もう満員電車とはおさらばです。

特にフリーランスで働いている人はWebやPCを用いる仕事をこなすケースが多く、在宅での仕事が多くなるようです。

起業を目指しやすくなる

正社員でも起業することは可能ですが、よりスキルを身に付けやすく自分のやりたいことに対して向き合うことができるフリーランスのほうが、起業しやすいでしょう。

自由に時間を使えるため、ある程度余裕ができた時に起業に向けた準備もしやすいです。

フリーランスで働くことのデメリット

次にフリーランスで働くことのデメリットについてご紹介します。

孤独を感じやすい

これはプライベートでも仕事でも言えることですが、孤独を感じやすくなる場合があります。

最初はやはり人脈も限られていますし、全て自己責任となるため仕事が滞納しそうになった時に助けてくれる仲間もいません。

そのため、今まで以上に強い自覚と責任感を持つ必要があるのです。

自ら営業をしなければならない

特に最初は仕事がなく、自分で仕事を探さなくてはならないため、自ら企業に電話をして営業をかけたり、Webで仕事にひたすら応募するなどという作業が増えます。
メンタリティや根気が必要になります。

仕事と収入が不安定になりやすい

何度か述べたように、フリーランスは自分で仕事を見つけてこないと仕事がありません。

仕事をこなしていくうちに人脈が徐々に形成され、継続的に仕事を受注されるようになるかもしれませんが、それも信用を失えば受注されなくなってしまいます。

そのためフリーランスは仕事も収入も不安定になりやすい傾向にあります。

社会的信用度が低い

企業に属していることで得られるメリットのひとつには社会的信用度があります。

この社会的信用度は不動産賃貸契約を結ぶときやローンを組むとき、クレジットカードを発行する時に重要な判断基準になります。

銀行からしても貯蓄があまりなかったり、クレジットカードの支払い遅滞をしている人にお金を貸したいとは思いません。

そのためフリーランスの人は分かりやすい社会的信用度を保持するために、継続的にある程度の貯金をしておくことが重要となります。

ただし、ある程度稼いでいたとしても、フリーランスであるために賃貸契約をしづらいケースもあります。

自己管理能力が必要とされる

フリーランスでは、時間や仕事に関しての自由度がかなりあります。

いつ仕事をしてもいいし、仕事をいくつ受注するかも自由です。

しかし、その分自己管理能力が必要になってきます。

滞納しないために今ある仕事をいつまでに終わらせるべきか、来月分の仕事の応募をこの日までにしておこうなど常に考えて行動することが必要不可欠になります。

有給や福利厚生がない

企業によっては福利厚生が充実していて社宅があったり、レジャー施設の優待券が貰えるなど様々な恩恵が受けられますが、フリーランスになるとそのような恩恵や会社員にとっては当たり前の有給がありません。

その代わり、ある程度自由に休暇を設けたりできるため、どっちの働き方がいいか考えてみてはいかがでしょうか。

確定申告を自ら行わなければならない

会社員は予め源泉徴収されているため確定申告を行わなくて良いケースが多いですが、フリーランスになるとそうはいかないため、自ら確定申告を行う必要があります。

慣れていない人にとっては負担になり得るでしょう。

>>確定申告についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください<<

景気に左右されやすい

景気が悪くなった場合、システムやソフトウェアの開発にかける予算が下がるケースが考えられます。

そうすると必然的に市場から仕事が少なくなり、フリーランスとしては厳しい状況になり得るでしょう。

また、継続的に仕事を受注してくれていた企業も不景気になった時に、真っ先に切る候補にフリーランスを挙げるケースが多いようです。

事務作業が多い

会社員時代は事務員がやってくれていた事務作業も、フリーランスになると必然的に自分でやらなければなりません。
例として、経費の精算や請求書の作成、郵送作業などが挙げられます。

切られやすい立場上の不遇がある

2019年に協同組合日本俳優連合、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)、一般社団法人プロフェショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会によって実施したフリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート」で、アンケートに回答した1218名中62%がパワハラ、37%がセクハラを受けた経験があることが判明しました。

フリーランスという契約が切られやすい立場だからこそ、このような不遇を受ける可能性が高いのかもしれません。

ただ、上記3団体はこのような不遇を避けるための法整備を求める要望書を厚生労働省に提出済みです。

そのため、今後改善される可能性は十分にあると考えられます。

フリーランスに向いている人の特徴

ではフリーランスとして働くことに向いている人はどのような人なのでしょうか。

いくつか例をご紹介します。

フットワークが軽く、コミュニケーション力と人を巻き込む力がある人

フリーランスとして働くにはコミュニケーション力が必要不可欠です。

例えば、クライアントから案件を受注するときや信頼関係を築くときに、コミュニケーション力がなければこれらは達成できません。

また、最初は人脈がないことが多いフリーランスは、積極的に外部に働きかけ人脈を形成していくことで仕事の紹介に繋がるケースもあります。

そのため、コミュニケーション力と人を巻き込める力は必要不可欠と言えます。

自己管理能力がある人

既にデメリットのところで述べたように、フリーランスとして働くには自己管理能力が求められます。

常に今何をすべきかを考え行動に移せる人、自分の体の限界を知り適度に休養を設けられる人などが自己管理能力があり、フリーランスに向いていると言えます。

専門性を高めようとする向上心が高く、仕事に対して前向きな人

フリーランスとして活躍する人に共通して見られるのは積極的に学ぼうとする姿勢や向上心の高さです。

日本でも増加傾向にあるフリーランスの中で、埋もれずに継続的に仕事を受注し続けるためには常に学び続ける必要があります。

こうした積み重ねで自信にも繋がり、仕事に対しても前向きになれます。

現在の自分の市場価値を認識した上で達成したい未来像がある人

達成したい未来像、目標、夢がある人はフリーランスに向いていると言えます。

なぜなら、そのような強い気持ちが仕事に対しての前向きな姿勢や向上心に直結するためです。

フリーランスとしての活動を通して将来の目標に近づく人は向いていると言えます。

その前提として、現在の自分の市場価値を知っていると、社会の中での立ち位置や自分のスキルの需要、経験の希少性を客観的に把握でき、活動する上で必ず役に立つでしょう。

ただ、将来オフィスを構えたいというような形式的な未来像にはいきなり近づかなくとも、最初は現環境でできることを着実に取り組んでいくのが懸命かもしれません。

変化に柔軟な人

フリーランスは仕事ごとに契約を交わしながら働いていくので変化はつきものです。クライアントや仕事内容、周りの人が常に変化していきます。

おそらく良い変化だけでなく悪い変化も多々あるでしょう。

しかし、そのような変化でさえも成長に繋げられるような人がフリーランスに向いていると言えるのではないでしょうか。

フリーランスの仕事を探す方法

「実際に仕事を始めたい!」そんな人はどうやって仕事を探せばよいのでしょうか?

今回はそのような人のためにフリーランスとしての仕事の探し方を4つご紹介します。

クラウドソーシング

昨今、主流になりつつあるのがこのクラウドソーシングです。

案件が数多くあり、自分に合う案件を選ぶことができます。

クラウドソーシングの2大サイトはクラウドワークスランサーズです。

自分がやってみたいフリーランスの案件があったら積極的に応募してみてください。

>>クラウドソーシングについてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください<<

エージェント

エージェントの良いところは始めるときに不安に感じていることも含めて相談できるという点です。

直接相談しながらエージェントの人がその人にあった案件を紹介してくれるため安心かつ簡単です。

人脈

人脈は非常に有効な手段であると言えます。

なぜなら信頼性がある程度担保されており、次に繋がる仕事を紹介してもらえる可能性が高いからです。

また、前の会社の人脈が仕事に繋がるケースも多々あります。

そのため、今の会社を辞めるときは円満に退社することが望ましいと言えます。

人脈は徐々に形成されていくものなので、一つのクライアントや案件を大切にしていくことが重要です。

また、このような人脈を形成していくために、自分からSNSやブログなどを用いてフリーランスとしての活動を発信していくと効果的でしょう。

イベント参加による名刺交換

一見、効率が悪そうに思えますが、フリーランスにとって何よりも重要な信頼関係を構築するにあたって直接会うことに勝ることはありません。

企業が主催している勉強会やイベント、セミナー、パーティなどは外部からの参加者を募るケースも多いです。

このような場に直接足を運んで名刺交換をして人脈を広げていくことで、付随してSNSでの繋がりも生まれるため、時には効果的な手法であると言えるでしょう。

フリーランスになるまでにやっておくべきこと

実際フリーランスになろうと考えている方に、フリーランスになるまでにやっておくべきことをご説明します。

人脈をある程度形成しておく

フリーランスの仕事は、意外と知り合いの紹介で得るケースが多いため、人脈は非常に重要です。
特に最初は安定した収入源がないので、できるだけ多くの収入源となり得る企業との繋がりがあるといいでしょう。

前職の上司や同期に会ったり、人材交流会などに積極的に足を運んだりすることでさらに人脈が広がっていくケースもあります。
大切なコネクションになり得る前職との繋がりを保持しておくためにも、退社するときは円満な退社を心がけましょう。

自分の強みや需要のあるスキルを理解し、計画的に学んでおく

既に述べたように、フリーランスは自分のスキルを生かして働きます。
より依頼してもらうためには、今までのスキルをアップグレードしたり、新しいスキルを身につけたりするといいでしょう。そうすることで他の人でなく自分に依頼してくれる可能性が上がります。

時間的融通の効くフリーランスだからこそ昼間にフリーランスの勉強会のようなものに参加してみるのもいいかもしれません。

在宅勤務が増える可能性が高いため、最低限の労働環境を整えておく

フリーランスとして働くにはインターネット環境は欠かせません。

また、TwitterやFacebookのようなSNS、ExcelやPowerPointを始めとするソフトも使える必要があるでしょう。
いざフリーランスとして働き始めてから、その前段階で躓くと効率性に欠けます。会社員として安定した収入がある今こそ、分からない点や不安箇所は徹底的にクリアしておきましょう。

また、フリーランスとしてのメールアドレス、名刺も用意しておくと安心です。
女性で名刺に住所を記載することに抵抗がある人はバーチャルオフィスを利用してもいいかもしれません。

>>個人事業主になる前と後ですべきことについてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください<<

フリーランスの場合、保険はどうなるのか

フリーランスになると国民健康保険への加入か、会社員時に加入していた健康保険の任意継続が必要であることは既に述べましたが、他にも注意しなくてはならない保険が3種類あるのでご紹介します。

労災保険

正社員は全員入らなくてはいけない労災保険もフリーランスになると入る必要がなくなります。

ただ、一定の基準を満たせば加入することはできますし、満たさなくても中小企業向けの「あんしん財団」のような中小企業保険や、プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会の1万円で加入可能な保険もあります。参考にしてみてはいかがでしょうか。

介護保険

フリーランスの場合、介護保険料は国民健康保険料に含まれます。

そのため、40歳を超えると保険料が高くなります。予め理解しておきましょう。

雇用保険

雇用保険とは、もし失業したときに失業保険として給付をもらえるようにする公的保険です。

ただ、フリーランスは失業保険で給付をもらうことは禁止されています

そのため「小規模企業共済制度」に加入することを推奨します。

加入しておけば、退職、廃業したときに共済金を貰えます。備えあれば憂いなし!ですね。

さいごに

今回は、フリーランスとは何か、フリーランスにはどのような働き方があるのか、フリーランスで働くことのメリット・デメリット、フリーランスになるまでにやっておくべきことなどをご紹介しました。いかがでしたか?

世界で見るとフリーランスとして働いている人の割合はそこまで多くない日本ですが、今後働き方改革が推進されていく中で、その割合が増えていく可能性は十分にあります。

フリーランスにはフリーランスの、会社員には会社員の良いところがあります。

自分はどちらの働き方が合っているのかをしっかりと見極めて、充実した社会人生活が送れるといいですね。

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