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ワークスタイルテレワーク・リモートワーク 2021.05.28

在宅ワークを始めたい方必見!在宅ワークの注意点や気をつけるべきポイントについて解説

通勤の必要がなく自宅で空いた時間に仕事ができる在宅ワークは、小さな子供がいる人や家族の介護をしている人だけでなく、幅広い層に人気の働き方です。

しかし、人気だからといって誰でも簡単にできるというわけではありません。在宅ワークにはメリット・デメリットもあれば、向き・不向きや注意すべき点が多くあります。

ここでは、在宅ワークのメリット・デメリットから在宅ワークに向いている人、注意点などを解説していきます。


在宅ワークとは

在宅ワークの本来の意味は、企業と雇用関係を持たずに、個人事業主として通信機器を使い自宅で仕事をする働き方を指します。

ただし、雇用・非雇用問わず、就業場所が自宅に限らないで好きな場所で自由に働く場合も在宅ワークと呼ぶことがあります。

以下の記事では在宅ワークについて詳しく記載されているので、興味のある方はご覧ください。

>>在宅ワークについて詳しく知りたい方はこちら<<

在宅ワークが複業としても注目を集める理由

在宅ワークは複業としても人気の働き方です。

副業内容・職種

お金の情報サイト「まねーぶ」が2019年に「副業している1000人に聞いた収入事情と満足度」を調査したところ、スキマ時間で作業ができる「アンケートモニター・懸賞」を行っている方が34.9%と最も割合が高く、次いで「クリエイティブ(ライター・デザイナー・製作 等)」31.7%、「インターネットメディア(アドセンス・アフィリエイト・SNS 等)」23.3%と、在宅でできる複業が上位を占めていることがわかりました。

このように複業での在宅ワークが人気を博す背景には、以下3つの理由が考えられます。

  • 都合のいい時間だけ働けるから本業に支障をきたすことなく働ける
  • 配偶者の転勤時にも、勤務地を気にせず働ける
  • 自宅で作業ができるから通勤の必要がなく、すぐに仕事を始められる

在宅ワークのメリット・デメリット

在宅ワークが人気の理由には得られるメリットが多いということもありますが、その反面でデメリットもあります。メリット・デメリット両方を理解した上で在宅ワークを始めるかどうかを考えてみるのも良いでしょう。

在宅ワークのメリット

  • 出勤しなくていい(通勤時間の節約)
  • 空いた時間に、自分のペースで働ける
  • 働く場所を選ばない
  • 人間関係の煩わしさに悩まされない
  • スキルが評価される
  • 集中して業務に臨める
  • 得意な業務を選択でき、専門性を高められる
  • 達成感がある

在宅ワークのデメリット

  • 収入が安定しにくい
  • 老後の資金確保が自己責任
  • 自己管理ができないと仕事に支障が出る
  • 人とコミュニケーションをとるのが難しい
  • 直接仕事を教えてもらう機会がない
  • 運動不足になる
  • 働きすぎてしまう
  • プレッシャーを感じる
  • 頼れる人が少ない
  • モチベーションの維持が難しい

以下の記事では、在宅ワークのメリットとデメリットについて詳しく紹介しているので、興味のある方はご覧ください。

>>在宅ワークのメリットとデメリットについて詳しく知りたい方はこちら<<

在宅ワークに向いている人

在宅ワークのメリットやデメリットを踏まえると、以下に該当する人が在宅ワークに向いているといえます。

  • 育児や介護等のために家にいなければいけない人
  • 勤務地が遠く、通勤にストレスを感じる人
  • パソコンに詳しい、もしくは得意な人
  • 一人で過ごすのが好きで、孤独に強い人
  • 決まった時間に働くのが苦手な人
  • ブランクがあり仕事を再開したい人
  • スキマ時間で稼ぎたい人
  • 人間関係で悩みたくない人

上記の項目に多く当てはまったという方はぜひ在宅ワークを検討されてみてはいかがでしょうか。

在宅ワークに向いている仕事は?

在宅ワークに向いている人がわかったところで、在宅ワークに向いている仕事はどういうものがあるのでしょうか。ここでは、在宅ワークに向いている仕事をご紹介します。

在宅ワークに向いている仕事の条件としては、「場所を問わずに働ける」「成果が分かりやすい」「リアルでのコミュニケーションを必要としない」の3つに当てはまる業務が適しています。

代表的なものだと、以下の仕事が向いていると言えるでしょう。

  • ライター
  • エンジニア
  • デザイナー
  • データ入力
  • 通信セミナーの講師
  • ブログ更新
  • アンケートサイト、ポイントサイト

以下の記事では、在宅ワークができる仕事について詳しく紹介しているので、興味のある方はご覧ください。

>>在宅ワークの仕事について詳しく知りたい方はこちら<<

複業での在宅ワーク、報酬の目安は?

在宅ワークの報酬は仕事量や仕事の内容によってかなりばらつきがありますが、複業(業務委託契約)で時給換算1,000円ほどの在宅ワークをしたと仮定して、1ヶ月でどれくらい作業をすればいくら報酬がもらえるのか、以下の3つのケースにおいて計算してみましょう。

(1)平日1時間の場合

平日は毎日1時間だけ作業をした場合、1ヶ月あたりの作業時間は20時間前後になり、報酬は月2万円前後だと考えられます。複業を始めたばかりはこれくらいの金額と作業量を見込むと良いでしょう。

(2)平日2時間・休日3時間の場合

平日は毎日2時間、休日の土日どちらかに3時間だけ作業をする場合、1ヶ月の作業量は55時間ほどになるため、報酬は月5.5万円前後が目安になります。在宅ワークにも慣れてきて、複業としての収入もある程度を見込むなら、このくらいの勤務時間が理想でしょう。

(3)平日2時間・休日5時間の場合

平日は毎日2時間、休日の土日両日ともに5時間作業をする場合、1ヶ月の作業量は90時間ほどになるため、報酬は月9万円前後が目安になります。

この働き方はかなりの収入が見込めますが、実現するとなるとかなりのリスクが伴います。というのも、過重労働で体調を崩し、それによって本業に支障をきたす可能性があるからです。そうなっては本末転倒なので、本業の状況やご自身の体調をしっかりと見てから行うようにしましょう。

在宅ワークに関する注意点

在宅ワークに関する注意点を「在宅ワークを始める際」「在宅ワークをする際」「複業として在宅ワークをする際」の3つの項目に分けてご紹介していきます。

注意点の中には知っているだけで未然に防げるものも多いので、しっかり押さえておきましょう。

在宅ワークを始める際の注意点

以下では在宅ワークを始める際に注意するべきポイントをご紹介します。

家族の了承を得ずに始めない

在宅ワークである以上、勤務場所は基本的には自宅になります。集中して作業をするためには、同じ家で生活する家族やパートナーから、在宅で仕事をすることに対する理解を得る必要があります。

まずは在宅ワークを始める旨をパートナーや家族に事前に伝えておきましょう。

また、在宅での仕事に家族共有のパソコンを使うと、家族が知らずに共有パソコンを使用してウイルス感染し、情報漏えいをしたり壊したりするケースもあります。そうならないためにも事前に伝えておくことは重要です。

家族の了承を得ないまま在宅ワークをはじめてトラブルになることもあるので、しっかり意思を伝えるようにしましょう。

報酬が不自然に高い案件には注意

仕事内容に対して報酬が不自然に高い金額で設定されている案件は、注意が必要です。

一般的に、専門性が高くスキルが求められる仕事の場合は、報酬相場よりも高い金額が設定されています。

この場合だと問題はありませんが、「初心者OK」「誰でもできる仕事」などと書かれており、仕事内容も比較的に安易なものであるにも関わらず、報酬が不自然に高い案件は事前に研修費用や教材費用を請求されたり、仕事をしたのに報酬が支払われなかったりすることがあります。

このような悪徳在宅ワーク業者の被害に遭わないためにも、簡単そうな仕事内容で報酬が不自然に高い案件は引き受けないことをおすすめします。

報酬が低すぎる案件は避ける

報酬が低い案件全てが悪質なものとは断言できませんが、相場に対してあまりにも安すぎる案件は悪質な案件の可能性があるので避けた方が良いでしょう。

前項でも説明した通り、専門性が高くスキルが求められる仕事は報酬が高く設定されているものです。

しかし、専門性が高くスキルが求められる仕事であっても、報酬が相場に対して低すぎる場合は、在宅ワーカーを買い叩く傾向にあるクライアントの可能性があります。

中には報酬相場を知らないため、低単価で設定しているクライアントもいます。その場合は交渉次第で報酬単価を引き上げてくれます。

このようなクライアントであれば問題ありませんが、交渉しても単価を引き上げてくれないクライアントは悪質な案件の可能性が高いので注意しましょう。

提示している報酬が妥当か否かを判断するには、「労働に費やす時間から時給を割り出す」「同職種の平均報酬額と比較する」といった方法がおすすめです。

在宅ワークの場合、長時間働いたからといって残業代が出るわけではないので、割に合わないと感じるようであれば他の仕事を探しましょう。

信用できる企業かどうか見極めてから始める

不自然に報酬が高かったり安かったりする場合は、悪徳業者であるケースが多いのでクライアント元がきちんとした企業かどうか確認する必要があります。

インターネットが普及し始めた当初はインチキ内職といい、「ラクして稼げる」のような謳い文句で高額商材を買わせる詐欺まがいの事例も多くあり、厚生労働省も「インチキ内職に気をつけて!」と、注意を促していました。

具体的な詐欺のパターンとしては、上述したように、事前に研修費用や教材費用を請求されたり、仕事をしたのに報酬が支払われなかったりするケースもあれば、応募フォームに登録する際に登録料が課せられたり、依頼元の企業が音信不通になったりと様々です。

こうした事態を未然に防ぐためにも、契約条件や給与の支払いに関する情報を確認し、契約書を取り交わしておくことが重要です。

また、「紹介料」「仲介料金」「口座登録料」のような単語がでてきたり、連絡が途絶えがちであったりするようなら、存在する企業かどうかも含めて確認しましょう。

勤務環境は自費で整備しなければならない

在宅ワークはインターネット回線が通っていないとできない仕事が大半を占めますが、仕事をする上で必要になる作業スペースやパソコン、通信環境は特に指定がない限りは自費で用意しなければなりません。

雇用関係にある従業員であれば会社が機材を配布してくれることがほとんどですが、業務委託契約の在宅ワーカーに機材を配布してくれるケースは稀です。

もし自身でパソコンを持っていたとしても、仕事用として使うのであれば端末のセキュリティ対策を万全にしておく必要があります。

いずれにせよ、在宅ワークを始める際には初期費用がかかるということを念頭に置いておいた方が良いでしょう。

パソコンのセキュリティにこだわる

在宅ワークのほとんどの仕事で必要になるパソコンですが、その重要さゆえにパソコンのセキュリティ対策も盤石にしておかなくてはなりません。

会社からパソコンが貸与された場合は、必ず個人のパソコンにではなく会社のパソコンで作業をするようにしましょう。

また、会社からパソコンが貸与されず私物端末を使うことになった場合、まず気をつけなければならないのは、「在宅ワークに用いるパソコン」と、「それ以外に用いるパソコン」を分けるということです。

特に家族がいる場合は要注意です。上記の「家族の了承を得ずに始めない」でも説明した通り、家族も利用するパソコンで在宅ワークの作業をすると、家族がウイルスの仕込まれたサイトや添付ファイルをクリックしてしまってウイルス感染したり、知らないうちに家族が仕事のデータを削除してしまったりする可能性があります。そのようなことは起こらないだろうとたかをくくらずに必要以上ともいえるくらいの注意を払いましょう。

在宅ワーク用のパソコンを用意したら、次に取り組むべきはウイルス対策用の備品やセキュリティソフトを導入することです。

例えば、ウイルス対策用のセキュリティソフトやセキュリティ機能を搭載したUSB、覗き見防止フィルターなどがあります。セキュリティソフトは無料体験版を導入しても問題はありませんが、無料体験期間は把握しておき、期間終了後は更新するか他のソフトを利用するかを判断すると良いでしょう。

また、家で仕事をする場合、意外と盲点になるのがホームルーター(Wi-Fi)のセキュリティです。

ホームルーターはネットワークの出入り口ともいえる部分であり、ルーターが侵害されると不正操作によるプライバシー侵害や個人情報の漏えいなどの危険性があることから、昨今のサイバー犯罪においても注目されています。

ホームルーターのセキュリティを高める方法としては、ホームルーターの初期設定パスワードをできるだけ複雑なものにしたり、ファームウェアというホームルーターに組み込まれた制御プログラムを常に最新の状態に更新したりする方法が挙げられます。

上述した対策方法を実行すれば完璧に対策ができるというではなく、情報漏えいに注意した行動も必要になります。例えば、「作業用のパソコンは鍵のついた棚に入れて保管する」「出先では暗号化されているフリーWi-Fiのみ利用する」などです。

ここまで徹底することで、ようやくセキュリティ対策は万全になります。

自分は情報漏えいなんて起こすわけがないと甘く見積もらず、念には念を入れた対策を心がけるようにしましょう。

自分の得意領域を見極めてから始める

在宅ワークで新しいスキルを身につけたいと思っている人もいるかと思います。

しかし、自分の得意な領域を明確にし、自分の適性にあった案件を選ぶことも大事です。

なぜなら、新しいスキルを身につけたいと思って始めた在宅ワークが自分の適性と合っておらず想定以上に作業に時間がかかってしまったり、最悪の場合は期限に間に合わず納品ができなくなってしまったりする可能性があるからです。

そうならないように自分の得意領域を理解しておきましょう。

自分は何が得意なのか、どういうものが自分に合っているのかをメモ帳に一つずつ書き起こして整理することで明確化できます。そこから今まで気づけなかった自分のスキルに気づけたりすることもあります。

また、自分の得意領域を理解することがクライアントに対してのアピールポイントにもなるので、在宅ワークを始める前に一度「得意領域の明確化」をしてみてはいかがでしょうか。

在宅ワークを行う際の注意点

続いて、在宅ワークを行っていく中で注意しなければならないポイントについてご紹介します。

家から出ないため不健康になりやすい

会社勤務のときは、通勤の中で自然と身体を動かせていましたが、在宅ワークでは外出をする機会が減るのでほとんど身体を動かしません。結果、普段と同じ量のご飯を食べているとあっという間に食べすぎになってしまいます。

そこで、意識しなければならないのが意図的に外出・運動の機会をつくるということです。リフレッシュのために散歩するだけでも十分効果があります。身体を動かすのが好きだという方はジムに行ったりスポーツをしたりして汗を流す機会を設けてみてはいかがでしょうか。

仕事に没頭するのも大切ですが、在宅ワークでは身体が資本になるので、健康管理には一層の注意を払うようにしましょう。

スケジュール管理を徹底し、納期を厳守する

依頼を受けた仕事の納期は必ず守らなければなりません。

在宅ワーク初心者であっても、仕事を引き受けた以上は最後まで責任を持って臨む必要があります。期日を守れなければ依頼主に迷惑をかけるだけでなく、相手方からの信頼も失いかねません。

在宅ワークでは納期を確実に守り、信頼を勝ち得ていくことが次の仕事の受注に繋がるので、自身のスケジュールやキャパシティを考慮しながら、余裕を持って仕事に取り組みましょう。

万が一、納期に間に合わない可能性が出てきた場合は、早めに依頼主に相談することをおすすめします。

依頼者とは積極的に情報共有をしよう

依頼主との情報共有は密にした方が良いでしょう。

不明点や問題があった際にすぐに連絡を取り、相談することで、依頼主の希望に沿った質の良い成果物を納品できます。

自身の解釈で仕事を進めると、後々トラブルになる可能性もあります。その上、納品物が依頼主の求めている基準に達していなかった場合、修正の時間も必要になります。そうなってしまうと、依頼主からの信頼も失いかねません。

案件によっては進捗状況を都度報告して欲しいという依頼主もいます。初めて仕事を請け負う場合は、依頼主が何を求めているのか詳細に聞いておくと良いでしょう。

また、依頼主とどんな情報を共有したのか、文章でログを残しておくと安心です。

無謀な作業量で受注しない

在宅ワークを始めたばかりの頃は、気合が入ってついつい処理しきれない作業量を受注して忙殺されるという人もいます。

まだ仕事に慣れていない段階では、無理のない範囲で作業を請け負うようにしましょう。

処理しきれない作業量を抱えてしまうと、焦りから作業ミスが増えてアウトプットの質が下がってしまったり、修正の手間で余計に時間がかかってしまい労力に対して報酬が見合わなくなったりする可能性があります。

そうならないように、ある程度仕事に慣れてきてから、自身の能力の範囲内で高難易度の案件に挑戦したり、作業量を増やしたりすると良いでしょう。

外部と関わる機会を確保し、情報を収集する習慣をつけよう

一人でいると、思考が偏ったり凝り固まったりしがちです。

そうならないためには、常に新しい情報を知ろうとする姿勢が重要になってきます。

インプットのための読書や、同じように働く人がいるコミュニティへの参加などを通して、情報収集を怠らないようにしましょう。

仕事を安定して獲得するためには工夫が必要

在宅ワークのデメリットである「収入が不安定になりやすい」という点を払拭するためには、継続的な案件獲得をしていかなければなりません。案件を継続して獲得するために必要なポイントは以下の3つです。

1つは、「スキルを向上させていくこと」です。

高いスキルを持っている人あれば、今受注している案件が継続しなかった場合でも、違う依頼が舞い込んで来やすくなります。自分の得意領域において誰にも負けないレベルまでスキルを磨けば、仕事に困ることはないでしょう。

2つ目は「依頼に対して結果を出し、信頼を得ること」です。

在宅ワークはどうしても単発で終わるスポットの案件が多いですが、中には同一のクライアントから継続して案件を受注できる「継続案件」といわれるものもあります。

継続するかどうかは仕事の出来栄えによって左右されるので、クライアントとのやり取りを滞りなく行う最低限のビジネスマナーはもちろん、クライアントの求める質を満たした成果物を納品していくことで、信頼を勝ち得ていくことが不可欠になります。

ただし、継続案件と謳いながら、クライアントが当該事業から撤退したり、想定よりも発注される案件の頻度が少ないといったケースもあるので、その点は踏まえておきましょう。

3つ目は「複数のクライアントと契約し、案件が途切れるリスクを分散すること」です。

特定のクライアントの案件しか受けていない場合、急に案件がなくなると収入源が途絶えてしまいます。

そこで、複数のクライアントの案件に並行して取り組むことで、リスクを分散させて安定した収入源を確保すると良いでしょう。

オンとオフの切り替えが難しい

在宅ワークで意識しなければならないのはオンとオフの切り替えです。スイッチをうまく切り替えられなければ、作業時間は長くなってしまいます。

オフィス勤務の際は、出社・退社することで自然とプライベートと仕事の区別がつけられるので、特に意識することもなかったかと思います。

しかし、在宅ワークでは意図的に仕事のスイッチを入れなければ、オフの状態で作業をすることになり、作業がなかなか進まず長時間労働となってしまいます。

オンとオフを切り替える方法として有効なのは、仕事部屋を作り、在宅ワークに必要な環境を整えることです。仕事部屋と生活をする部屋を分けることで、仕事部屋に入れば自然と仕事のスイッチが入るようになります。

また、仕事部屋の中からは集中を途切れさせるような漫画やゲームなどは取り除くようにしましょう。

その他、有効な方法としては、作業時は服を着替えて身だしなみを整えることや、毎日の働く時間を統一して体内時計をコントロールするなどがあります。

もし集中力が途切れてきたら、適度に身体を動かしたり、休みを取ったりすることも意識してみましょう。

複業として在宅ワークをする際の注意点

在宅ワークの注意点について説明してきましたが、ここからは複業として在宅ワークをする際に特に注意しなければならない点をご紹介します。

本業で複業が許可されているかどうか確認してから始める

複業として在宅ワークを始めようか検討されている方は、まず勤めている企業が複業を許可しているかどうかを確認しなければなりません。

副業元年とされる2018年には、モデル就業規則において、副業は「原則禁止」から「原則容認」へと方向性が変わりましたが、いまだ多くの企業では情報漏えいや守秘義務などの懸念点から副業を禁止しています。

憲法や法律には副業禁止の条文はないので、副業を禁止する企業の就業規則に法的拘束力があるわけではありません。

また、就業規則上での副業禁止に該当するだけでは懲戒処分の事由にはなりませんが、労務提供上に支障が出たり企業秩序に影響したりする場合は懲戒処分が下される可能性があります。

実際に懲戒処分となった裁判例もあるので、たとえ「自分は大丈夫だ」と思っていても企業から禁止されている場合は複業を控えましょう。

一定額を超えたら確定申告を行わなければならない

個人事業主として在宅ワークで収入を得ている場合、確定申告を忘れずに行う必要があります。

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得を計算し、所得にかかる税金を申告・納税する制度です。

ただし、在宅ワークをしている全ての個人事業主が確定申告をしなければならないわけではありません。

確定申告をするか否かを決定する要素は「所得金額」です。

具体的には、所得が年間48万円を超えると、確定申告をする必要があります。逆に所得が48万円に達していない場合は、確定申告の必要はありません。

また、会社員として働きながら複業で在宅ワークをする場合は、複業での所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。

確定申告を怠った場合はペナルティが課せられてしまうので、必ず行うようにしましょう。

以下の記事では確定申告について詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。

>>確定申告についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください<<

より一層のスケジュール管理と自己管理が求められる

在宅ワークでは、納期を厳守しなければならないのでスケジュール管理能力はもちろんのこと、長時間労働となり体調を崩してしまわないように自己管理能力も必要不可欠となります。

ましてや、複業として在宅ワークに取り組む場合は、本業の仕事もこなしながら取り組む形になるので、より一層のスケジュール管理と自己管理能力が求められます。

在宅ワークに限った話ではありませんが、複業を始めると本業の仕事もこなしつつ、複業のも同時並行しながら仕事をしなければならないため、必然的にマルチタスクとなります。

マルチタスクであっても作業効率が落ちない人であれば問題ありませんが、やらなければならないことが増えると何から手を付けて良いのかわからなくなり、納期に間に合わなくなるという人もいます。

そうならないよう、To doリストを作成し優先順位を決めてスケジュール管理をすることをおすすめします。

この方法をとることで、取り組まなければならない物事の順番を整理できるので、最優先事項のみに集中する状態を作り出せます。結果として、復数の案件を抱えていても生産性を落とさずに作業を進められます。

複数の案件を抱えていたり、複業として在宅ワークを始めたりした人は、この方法を試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

在宅ワークに関する注意点を「在宅ワークを始める際」「在宅ワークをする際」「複業として在宅ワークをする際」の3つの項目に分けてご紹介してきました。

在宅ワークの注意点は、知っている、あるいは意識するだけで防げるものが多く、複雑な対策が必要なものはほとんどありません。

ここでご紹介した注意点と対策が、在宅ワークを始めようと考えている人にとって、1つでも多く役に立てば幸いです。

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